鹿野道彦 今日の主張

 ◎新年を迎えて

新年明けましておめでとうございます。
昨年賜りました御厚情に、心より感謝申し上げます。
降りかえってみると昨年は選挙の年、とりわけ夏の参院選で舟山やすえ氏が圧勝し、民主党が軸となる勢力に参院で過半数を大きく上回る議席を与えていただきましたことに、重ねて御礼申し上げます。
さて民主党の躍進により、日本の政治を大きく変えることになったのである。
衆院と参院の意思が異なる、いわゆるねじれ現象が国会に新たな緊張感を生み出したのである。
また議員立法が国会の場できちんと審議されるようになり、国民に知らされなかったことが段々知らされるようになった。
昨年はこの様に有権者の一票が、わが国の政治を変えた歴史的年であったということだ。
それでは国民生活はどうであったか。昨年はわが国の世相を表す漢字一文字は「偽」だったことが、すべてを物語っているのではないだろうか。
すなわち日本の社会が、劣化しているということだ。
格差は更に拡大し、地域社会は荒廃し、将来に対する不安は一層募っている。
一方国際社会は大きく動いている。
昨年12月内閣府の発表した統計によると、2006年の日本の一人当たり国内総生産(GDP)は、経済開発協力機構(OECD)参加30ヶ国中18位と前年15位からさらに順位を下げたのだ。わが国の学力低下もすでに明らかになっている。
2000年では、一人当たりのGDPは世界3位だった。
日本の国際的地位も落ちているということである。
高い経済成長の中国、資源エネルギーのロシア、ITソフトのインド等大きく飛躍している国々は、アメリカを意識しながらもアメリカの言う通りにはならない外交を展開している。
EU、南米諸国もアメリカとの距離を置き始めている。
アメリカ一辺倒の日本は世界の潮流に乗れず、気がついたら世界から立ち遅れていたということだ。
この様に内政も外交も行き詰っているということは、小泉政権の負の遺産がようやく見えてきたのである。
自公政権の歪みが、形となって表れてきたのである。
今年はいよいよ小泉政治の負の遺産を、清算する年にしなければならない。
自公政権の歪みを、正す年にしなければならないのだ。
それにはまず国内へだけの矮小化した見方から、世界に目を開くことである。
アメリカに追随する外交だけでなく、世界を大きく見渡した振る舞いが求められているのだ。
そして内政では、政策の大転換である。つまり利益配分を変えることである。
極一部の限られた人にだけ実った果実が流れるのではなく、できるだけ多くの人に、一生懸命努力した人に果実が行き渡るような仕組みをつくることである。
拝金思想の繋がりではない、人間と人間の関係を大切にする地域社会を復活させることが原点とならなければならない。
その為にも今の中央集権の行政システムから、分権型社会の構築へとダイナミックな大胆な変革を成していくことだ。
官僚による中央政府が、地方政府(地方自治体)をコントロールするのではなく、地方政府(地方自治体)自らの裁量による地域主権の「国のカタチ」をつくることである。
それには、新しい酒は新しい器に入れることだ。
戦後60年間、日本は器だけは変らなかったのである。
長期間の政治の枠組みの継続が、抜本的変革を阻害してきたのだ。
昨年オーストラリア、となりの韓国、タイ国と国民の意思で政権交代が行われた。
アメリカもイギリスも、政権交代が成されるだろうと言われている。
今やこれが世界の流れである。
今年はまさしく日本も新しい器をつくる、すなわち「新しい政府の誕生」の年にしなければならないと考える。

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