鹿野道彦 今日の主張

 ◎日朝協議

13日、北京での日朝公式実務者協議で、北朝鮮が日本人拉致問題の再調査をすること、そして「よど号」乗っとり犯4人を引き渡すことに協力を約束したとのことが、政府より明らかにされた。
日本政府は、この北朝鮮の対応を一定の前進と評価し、対北制裁措置の一部を解除、緩和する方針を決めたと言う。対北朝鮮交渉を対話と圧力路線から、対話路線重視に切り替えたということだ。
北朝鮮が拉致問題は解決済みと強調してきたことからするなら、確かにこれまでの北朝鮮の姿勢に、変化の兆しを感じとることができるということだろう。
しかし問題は、北朝鮮が約束どおり動くのかどうかである。過去の北朝鮮の何回もの不誠実な対応からして、そのまま進展したとはみなすことは出来ない。
今回の北朝鮮の再調査等の表明は、その裏にアメリカによるテロ支援国指定解除や、食糧・エネルギー支援の実利を得るためとの思惑があるのだから、日本政府側にとって相当したたかな外交戦略が求められる。
軽々に北朝鮮のペースに乗ってはならないということだ。
従来までの経緯からするなら、北朝鮮側の変化はまたまた単なる駆け引き(ポーズ)にすぎなかったということが、十分有り得るのだ。
当然のことながら、再調査の内容の確認を徹底して、鋭く北朝鮮側に迫っていかなければならない。
日朝交渉も正念場だ。
まさしく日本政府の外交力が問われることだと考える。


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