
4月1日、農林水産省入省式を行った。今年は入省者168名は、未曾有の東日本大震災の復旧復興という極めて大きな重要な課題を抱えた中での入省である。今までの行政の単なる継続、延長ではこの大困難をとても乗り越えることは出来ない。新しい発想が求められる。
入省式にあたり私が強く訴えたのは、能の創始者である世阿弥の「初心忘るべからず」とう言葉である。世阿弥が言わんとした「初心」とは、常に挑む気持を忘れないようにということであったのではないかということである。挑戦するという気概をもって、農林水産省の新たな歴史を創造してもらいたいという期待を込めて、次の世代を担う新入省者に訓示させていただいた。