鹿野道彦 今日の主張

 ◎日銀総裁人事

日銀総裁のポストの重要性は言うまでもない。
中立性と独立性が、当然求められることも然りである。
そこで経済は日々動いているのだ。
12年ぶりに一時1ドル100円を切る円高状況、アメリカ経済に翳りが見え始めている時、わが国の金融政策の舵取りは極めて重要になってきている。
ならば副総裁として業績が評価できるからということで、日銀総裁に単に横滑りすることは、必ずしも好ましいとはいえないのではないだろうか。
総裁の座と副総裁の立場には、責任の重さに雲泥の差がある。単なる判断の継続が通用するとは限らない。
才能とは別に、どういう環境で金融をみてきたかも重要になる。
ゆえに、日銀総裁人事は白紙の段階で行うべきである。
更に、まさしく財政と金融は分離しなければならない。
わが国は、過ってバブル経済を招いた失政の教訓がある。財政当局と金融当局の凭れ合いが、バブル経済を招いてしまったということだ。
そして今や、わが国の最重要テーマは財政再建である。
報道によると半年も前から財務省官僚が政治家サイドに、財務省出身の現副総裁を総裁にすべく根回しに駆け巡っていたということだ。
このことは、国民を守るより省益を守ると受け取られるのではないだろうか。
これでは財政再建も、健全な金融政策も確立されるのだろうかという疑念を抱かざるを得ない。
まさしく内閣は幅広い視点に立ち、あらたな日銀総裁人事を提案すべきと考える。

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