鹿野道彦 今日の主張

 ◎後期高齢者医療制度廃止法案

23日野党4党は、後期高齢者医療制度の廃止法案を参議院に提出した。
従来の老人保険制度に、先ず戻すという内容である。
ただ単に老人制度に戻すことは無責任であると批判もあるが、後期高齢者医療制度に対する高齢者の不安感は募る一方である。
ましてや、2003年この制度を閣議決定した当時の自民党の総務会長堀内光雄氏は、この制度は「うば捨て山」と指摘し制度凍結を求めている。
同じく当時の財務大臣の塩川正十郎氏も制度を批判し、自らの案を提示している。
後期高齢者医療制度を作った政府与党の責任者が、この制度では「ダメだ」と言っているのだ。
ならばこの制度を廃止し、元に戻してやり直すという判断は方向が違っているとは思えない。
福田首相は国民に説明すれば理解されると述べているが、周知期間が充分有りながら説明もせず、批判を受けてすぐ手直しをすることを宣言しなければならない政府与党の姿勢からして、もともとこの制度自体に問題があるということである。
これでは、国民の医療に対する不安感は解消出来ない。
財政事情から毎年社会保障費を2,200億円削減しなければならないから、医療費も削るという方針が果たしてどうなのか。
先進国の中で、国内総生産(G.D.P)比の医療費の割合が8%と最下位であることも含めて、国民のセーフティーネットの根幹でもある医療を国政の中にどう位置付けするか、根本から議論する必要があるのではないかと考える。

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