鹿野道彦 今日の主張

 ◎「事故米」

米販売会社「三笠フーズ」等が、農薬に汚染された「事故米」を食用に転用していた問題で、16日の段階で不正転売に流通していた会社が、27都道府県377社にのぼることがわかった。
和菓子に154社、給食に120社、米菓に30社、酒造に10社 等である。
これらベトナム産を国産米と偽装したり、事故米は「ない」と偽ったり二重の偽装をし、流通経路もペーパーカンパニーを通してとか複雑化し、巧妙な手口を行っていたのだ。
とんでもないことが隠されていたのだ。
なのに農水省事務次官は「責任がない」と言ったり、流通経路の公表に慎重な姿勢をとってきたのだ。何をか言わんやである。
今回の問題で、根本的に最も厳しく指弾されなければならないことは、なぜ「カビ」の生えたり、農薬の残留基準を超えた事故米を、米穀業者に政府が売却したのかということである。
工業用の「のり」の原料として売っていたと言うが、「のり」の需要は限定的である。
当然、他の目的に不正転用されることは、おのずと分かっていなければならないはずである。
ミニマムアクセス米の処理を、安易に考えていたとしか思えない。
ましてや政府の構造改革路線の規制緩和策で、流通の自由化により安全のチェックも甘くなり、検査を行っていたとはいえ、事実上放り投げられていたのだ。安全と安心は、マーケットではつくれないのだ。
更に、これらの不正転売された非食用米は、大半はすでに消費されたという。
政府がいくら弁明しても、弁解の余地なしである。
消費者重視と政府は強調するが、消費者に対する裏切りである。
今更再発防止策と言っても、しらじらしく聞こえる。
もう今の我が国は新しい政府の誕生、すなわち政権交代によって「日本の大そうじ」をする時を迎えていると考える。

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