鹿野道彦 今日の主張

 ◎韓国人拉致被害者金英男(キムヨンナン)さん記者会見

韓国人拉致被害者で横田めぐみさんの夫とされる金英男(キムヨンナン)さんは、北朝鮮金剛山で記者会見し、「拉致」されたことを否定した。そして横田めぐみさんの消息に関しても、北朝鮮の従来の主張を繰り返す釈明に終始した。

事前に質問内容の文書の提出が求められ、日本人記者をシャットアウトし、メモを見ながらの一方的な説明であった。娘のキムヘギョンさんも日本には行かせないと言う…。

北朝鮮の厳しい監視下での記者会見だったため、当然のごとく北朝鮮側のシナリオ通りの内容である。特に横田めぐみさんに関する発言では新しい事実は何も出てこなかった。むしろ事実と違った点があり、日本側の拉致被害者家族会にとっては想定していた範囲内のこととはいえ、納得の出来るものではなく、とりわけ横田滋さん・早紀江さん夫婦にとっては、怒りで腸(はらわた)が煮え返るような心境であったと思う。

しかし横田滋さん・早紀江さん夫婦は実に冷静に受け止め対応されておられた。それだけに「拉致」という国家犯罪が、どれだけの人々に計り知れないほどの辛く過酷な思いを与える非道な行為であるかを考えると決して許すことなど出来ない怒りの気持ちがこみ上げてくる。日本と韓国の置かれている各々の立場から、世論も政府の対応にも微妙な違いがあり、そこから日韓両国間の連携にヒビを入れようと狙いも北朝鮮側から容易に感じ取れる。

ここまで来れば日本政府は世界の国々への働きかけは勿論のこと、特に韓国世論に更に訴え、拉致問題はこれで終わりにさせようとする北朝鮮側に対し、明確に「NO」の姿勢を示し、日韓両国が共に拉致問題解決に向けて一段と圧力を強め北朝鮮側に迫って行くことが出来るよう、政府の命運を賭けたあらゆる努力を望みたい。

同時に、拉致問題解決が一歩でも二歩でも前進するには、日本国民が一体となって「政府を世論が動かすぞ!!」との気概を持ってサポートすることが最も必要だと思う。



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