鹿野道彦 今日の主張

 ◎日銀総裁 村上ファンド1000万円拠出


13日、証券取引法違反容疑で逮捕された村上容疑者の村上ファンドに、日本銀行の福井総裁が1000万円運用委託していたことが明らかになった。

国会で追及されるまで黙っておったということだ。あきれかえるばかりである。

金融界のトップとは、金融政策の舵取り役であり金利の番人でもある。当然のことだが、高い倫理観(感)が求められる。

アメリカの中央銀行のトップである連邦準備制度理事会(FRB)議長には、年に1度夫人の保有分も含めた、個人資産の開示が義務付けられている。

金融市場に大きな影響力を持つ立場であるからだ。福井氏は、日銀総裁に就任した時点で運用委託を解除しなかったばかりか、就任してからも村上ファンドへの拠出をやめなかったのである。

解約を申し出たとの弁明も、今年2月ライブドア事件の発覚で村上ファンドに強制捜査が入るとのうわさかが出始めた時期である。きなくさくなったから申し出たと言われてもやむを得ないのではないか。

日銀の内規には『世間から疑念を抱かれる個人的利殖は、慎まなければならない』と株式取引のルールが定められている。

総裁自ら、「ルールを守っているのですか」と疑念を持たれるようでは話にならない。ましてや、一部の報道によると、市場関係者に「日銀総裁も拠出しているから安心してもいい」と営業に使われていたということである。

福井氏本人は「たいした儲けになっていない」と平然と言っているが、関係者の証言によると拠出資金は3倍の3000万円程度に膨れているだろうということだ。



日銀がゼロ金利政策をとり、多くの国民の家計部門の利子収入が失われいる時、あまりにも日銀総裁としての責任感の欠落と使命を忘れた、そして世間一般の金銭感覚とかけはなれた(乖離した)発言である。

福井氏の提供した資金が村上ファンドを通し犯罪に使われておったということも含めて、健全なる金融市場発展を担う日銀総裁たる者は、いささかなりとも疑念をもたれてはならない。ことからして、道義的責任は免れないと考える。

福井氏自ら出処進退を明らかにすべきだ。

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-08 | »
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月間アーカイブ