鹿野道彦 今日の主張

 ◎村上ファンド疑惑と藤里小学1年生殺害事件から


村上ファンドの村上世彰前代表が、インサイダー取引容疑で逮捕された。

そして同じ日に、秋田県藤里町の小学1年生殺害事件で死体遺棄容疑により2軒隣の主婦が逮捕された。

現在の荒廃した世情を象徴したような出来事である。



「モノ言う株主」を標榜して改革者ぶり、勝ち組の寵児ともてはやされた男は、法律を犯してまで金儲けに走った単なる利益至上主義者に過ぎなかったということである。

一方、秋田の事件について、報道の一部は若くして離婚し職を転々、生活保護を受ける身となり、子供を失い(?)地域社会で孤立した主婦は、救いの手が差しのべられることもなく、その疎外感から絶対許されてはならない犯行に及んだと報じている。



2つの事件に、小泉自民党政治の『人も金も効率性の高いところへ移転する』という施策が生んだ格差社会拡大のひずみを垣間見るような気がしてならない。

ライブドア事件や村上ファンド疑惑など、一連の金儲け主義が蔓延し、法律順守はおろか人道的モラルさえ軽んずる風潮が横行すれば、当然冷たく殺伐とした競争社会が広がり、地域のあたたかな連帯やお互いが助け合い協力し合うという人間本来の心が失われていくことになる。子供や老人弱者を巻き込んだ非道な殺人事件の続発や自殺者の急増に手をこまねくばかりでなく、民主党が主張する“公正・共生”の理念に基づく安全社会を早急に築いていく必要があると考える。



小泉政権の規制改革・民間開放推進会議の議長はオリックスの会長である。

今回の村上問題は規制改革の行き過ぎではないかとの批判が出ていることに対して、村上ファンド出資者でもあるオリックスの会長が無言をきめこむのは如何なものか。何らかの言葉が発せられてもいいのではないかと思う。

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