鹿野道彦 今日の主張

 ◎山形大学等の高等教育予算の確保 2012.1.9

平成24年度予算における国立大学運営費交付金等に関し、事務所に山形大学の幹部の皆さんがお越しになりお話を伺ったとの報告があった。

国立大学の機能強化については、11月29日に結城章夫学長が大臣室を訪ねてくださり、私自身がご要請をお伺いしたものである。
学長からは、特に、地方の国立大学が軽視されるようになってはいけない、そして、大学間の有機的な連携共同システムを構築して、教育・研究機能を強化できるようにしなければならないといったお話を伺ったところである。

国立大学が法人化されて以降、「骨太の方針2006」により国立大学の運営費は対前年比1%削減とされ、総人件費改革で人件費毎年1%削減とされてきた。そして教員給与が削減された結果、教員の年齢構成に不均衡が生じ、常勤の教育研究者が激減してしまい、研究力や人材育成力が危機に瀕してしまっているとのことである。

平成23年度予算においては、国立大法人化以降初めて基盤的経費の削減に歯止めがかかったが、運営費交付金の減額については、依然として続いていた。

私は、教育は国の基本であり、我が国の将来を担う優秀な人材を作り出すための重要な柱であると考えている。
今般も、結城学長の話も伺い、資源のない我が国にとって、人、科学技術の発展は欠くことのできないものであることを決して忘れてはいけないと、直接、文部科学大臣に訴えてきた。

結果、平成24年度予算においては、国立大学法人運営費交付金は、国立大学改革、機能強化推進補助金などを含めて対前年比0.16%(19億円増)となり、一定の歯止めを見るところとなった。

山形大学においても、新規教育研究プロジェクト(次世代個別化医療の実現に向けた新しい医学教育の展開、教員養成機能の充実など)及び設備整備(テーラーメード医療を支援する食事提供のための厨房設備など)が措置され、対前年比1.04%増(1.25億円増)の122億円となり、増比率を見ても、地方重視の結果となった。

なお、施設整備に関しては、既に3次補正予算で人文学部2号館、基盤教育1号館、工学部3号館、啓明寮、医学部体育館などの改修が前倒しで措置したが、24年度予算で大学病院外来棟、中央診療棟、医学部総合研究棟の改修が認められている。

いずれにしても、大学関係者の皆様には、国立大学改革をさらに進め、効率的な質の高い教育に努めていただくことが極めて大事であるが、と同時に、しっかりとした基盤を確保しながら、将来の国を支える人づくりができるよう、私自身も努力を重ねることが必要であると思いを新たにした次第である。

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