鹿野道彦 今日の主張

 ◎「なぜウソついた」米国防長官散々の講演


  5月6日、米国アトランタで講演していたラムズフェルド国防長官に対し、イラク開戦責任をめぐり元CIA分析官レイ・マクガバン氏が「必要のなかった戦争に突入するためなぜウソをついたのか」と激しく詰め寄り、聴衆からもヤジや怒号が飛びかう場面がTVで放映された。長官はウソはついていないと反論したが、イラクで大量破壊兵器の存在場所を名言していたことなどを指摘され、しどろもどろ釈明に追われていた。

  ところで、小泉首相が国会でイラクに大量破壊兵器があると答弁した事実究明は、その後どうなったのか。CIAが大量破壊兵器に関する情報の誤認を明らかにした後、ブッシュ米大統領とブレア英首相は非を認め国民に向かって謝罪している。しかし、日本の小泉首相だけは「あるかどうかは分からない」としたまま、説明責任すら果たしていない。
その後、国会議論で触れられることもなく、報道機関に取り上げられることもないまま、政府は坦々と4月末にイラクへの第10次支援群の編成・派遣命令を出した。
  このようなことでいいのだろうか?
大量破壊兵器を消滅させるための協力をする・・・イラクへの自衛隊派遣の大義が(大量破壊兵器が見つからないと断定された)なくなった今、小泉首相は正式に国民に見解を示す責任があるはずだ。既定の事実と不問に付すような状況を続ける限り、わが国の迷走は一層濃霧の中に入り込むばかりではないのか。

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