鹿野道彦 今日の主張

 ◎ちょっと気になる経済報道(続)。消費は増えているのか? 2013.7.10

先月30日の事実上の出馬表明から、10日たった。
準備の時間もないあわただしい中、選挙の公示日を迎え、以降山形県内各地に遊説でお邪魔させていただいている。
 明日からは、福島、仙台、青森で遊説を行う。山形県外で自分自身の選挙活動を行うのは政治家歴34年の中で初めてのことである。明日訪問する福島では被災地を中心に訪問させていただく。
 東北キャラバン隊も訴えさせていただいた、「復興が最優先」を私自身の声でお訴えさせていただこうと思う。

本日も、ブログを一本お届けする。


◎ちょっと気になる経済報道(続)。消費は増えているのか?

 アベノミクスのアキレス腱は、株価が上がっても雇用や所得あるいは家計の消費といった実体経済が回復しないこと。そこで、何とか、実体経済も良くなっているということを、投票日前に訴えたいようだ。

  安倍首相の意図を汲んでのことかどうかは、わからないが、7月10日付けの日本経済新聞の総合紙面(三面)では「実用品少しぜいたく」という見出しを掲げて、衣料や靴や家具などの実用品でも「高めのモノを選ぶ消費者が増えている」と報道している。

  通常のスニーカーより1000円ほど高いが、足が長く見えるスニーカーの売れ行きが良いとか、イタリア製の生地を使った7~8万円の紳士服の売り上げが増えているとか、スーパーで売られているパック詰めのすしの平均単価が1割上昇したとか、高級ス-パーではシャンパンの売上げが増えているなど、いろいろな例を拾い上げて記事は書かれている。

  しかし、この7月5日に総務省統計局から発表された、今年5月の家計消費状況調査では「購入頻度が少ない高額な商品やサービスへの支出」は、前年比名目で2. 9%、同実質で2.6%の減少となっている。不思議なことに、この「都合の悪い?」全国的に見れば消費が減っているという統計が発表されたことについては、私が探したかぎり当日の夕刊にも、また翌日の朝刊にも日本経済新聞では報道されていない(もしかしたら、あまりに小さい扱いで私が見逃したのかもしれないが・・・)。

  それなのに、株価が5月24日以来の高値を付けた7月9日の翌日の朝刊には、「実用品少しぜいたく」という記事が大きく掲載されたのである。

  私はここで新聞の報道を批判するつもりはない。昨日のブログでも申しあげたように、新聞の記事を鵜呑みにしてはならないことを強調したいのである。確かに、売上げが増えたり、単価が上がったりしているモノはあるだろう。しかし、それが全国的な広がりをもった底からの盛り上がりなのか、上っ面だけの現象なのかは、きちんと統計を見て判断すべきである。

 そうでなければ、新聞記事だけが独り歩きしてしまう危険がある。政治家には人を思う優しい心と同時に、冷静な眼が必要なのである。

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