鹿野道彦 今日の主張

 ◎なぜこの時点で『回復』の二文字が入ったのか 2013.7.12

 昨日、今日、県外の遊説活動を行い、福島の皆様方、仙台の皆様方より想像していた以上の多くの力強いご声援をいただいた。選挙期間中にもう一度時間をつくり、是非仙台で遊説を行いたいと考えている。

 仙台を離れた後、私は弘前の集会に向かい、明日朝からの山形での遊説に間に合ために移動している。

 本日は、昨日予告させていただいたブログをお送りしたい。


◎「なぜこの時点で『回復』の二文字が入ったのか」

 日銀は7月11日に開いた金融政策決定会合で、景気の基調判断を先月6月の「持ち直しつつある」から、「緩やかに回復しつつある」に引き上げたと言う。二つの表現を比較するだけでは、どこが引き上げられたのかわからない。「回復」という二文字が入ったことが「引き上げ」を意味していると言うが、日本の景気は実際に「回復している」わけではない。「回復しつつある」だけであり、それも「緩やかに」である。

 日銀の景気判断は昔から「日銀文学」と言われ、一回読んだくらいでは意味が理解できない。また、「回復」の二文字が入ったと言っても、近い将来に「回復している」と日銀が判断できるまでに、景気が本格的に回復するか否かはわからない。腰折れになる可能性も残っている。

 それにもかかわらず、参議院選挙の最中に安倍首相に指名された黒田総裁が率いる日銀は「回復」の二文字を入れた。これを受けて、さすがの日本経済新聞も、今回は「雇用・所得の改善の足取りは鈍く、新興国など海外経済の先行きにも不透明感が漂っており、本格的な景気回復には時間がかかりそうだ」と報じた。つまり、何も慌ててこの時点で「回復」の二文字を入れなくても、もう少し実体経済の動きが明確になってから「回復」と判断しても遅くはないのである。

 思えば、今から10年前の2003年11月の総選挙に向けて、当時の小泉政権は改革の成果が現れているのかと問われ「芽が出ている」と苦し紛れに答えていた。当時、自民党の幹事長だった現在の安倍首相は選挙で「成果を国民に訴えていく」と述べていたが、国民が納得できる具体的な成果は最後まで示されなかった。

 言うまでもなく、小泉改革は「芽が出た」だけで「大きな木」には育たなかった。本当は、芽が出ていたかどうかについても疑問があるという経済学者もいる。

 中立的な景気の判断に政治的な思惑が影響することは、けっしてあってはならない。安倍首相に、そのつもりはなくても「李下に冠を正さず」である。選挙期間中だからこそ、政府・与党には慎重な対応が求められるのである。


☆ 遊説の様子は、Facebookにて発信しております。
 いよいよ、8日間の遊説を終えて、東北キャラバン隊が帰還しました。
 是非、ご覧下さい。

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