鹿野道彦 今日の主張

 ◎日興の上場維持

12日東京証券取引所は、有価証券報告書に不正な利益水増しをした日興コ―ディアルグループの、上場を維持することを決めたと発表した。
東証は、多くの株主の利益を考慮したということだ。報道によると「真黒でなくグレーだ。グレーだから廃止とは言えない」。これが東証の西室社長の言い分のようだ。
有価証券報告書に虚偽記載があったということで、日興株の上場廃止が強まっていたが、その後の東証の調査の結果前社長の関与の事実を認定するまで至らなかった。そして、なぜ不正決算をしたかの意図が明らかにならなかったとの理由で、審査担当者も上場廃止は否定的になったということだ。
しかし、市場の公正さを最も守らなければならない証券会社が、会計の不正を犯かしたのである。日興をかばう理由はないはずだ。
廃止基準に触れているのだから、市場の公正と信頼を守らなければならないことからしても、上場維持はうなずけない。
国内だけでなく国外の投資家から、不信を招くことは自ずと予測される。
市場の健全な活性化を目指すとするなら、尚のこと明確な厳しい公正な判断をすることが、東京証券取引所に課せられているのではないだろうか。
東京証券取引所に、上場廃止基準の裁量の余地まで与えられていないはずだ。

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