鹿野道彦 今日の主張

 ◎仏大統領

6日仏大統領選挙が行われ保守与党のサルコジ氏が当選した。
高い失業率(8.3%)が改善しない、治安悪化のシラク大統領政権の12年間の閉塞した時代から脱却したいという有権者が、2005年のフランス全域に及んだ移民子弟の暴動の際、強硬姿勢で臨んだ強い指導者像を選んだとも言われている。
またアメリカ型の競争原理重視のサルコジ氏が手厚い社会保障制度の維持を訴えたロワイヤル氏を破ったということは、国民がより経済力強化を求めたことだと思う。
ここでサルコジ新大統領の政権運営に注視したい点は、国民の半数近くが福祉重視を期待している中で、「福祉より働くことだ」とサルコジ大統領は強調してきたが、米国型の新自由主義思想の導入によって我が国では「ワーキングプワー」と(働いてもそれだけの報酬が得られない貧困層)いわれる人々が日々増え格差が拡大していることを考えた時、サルコジ大統領は格差拡大にどう舵取りするのかということだ。
またサルコジ大統領はアメリカの公民権運動の指導者マーチンルーサーキング牧師が主導した「差別のない社会」を引き合いに差別解消に取り組みことも主張しているが結果として格差の拡大が差別社会に繋がることも予測される。
もうすでにフランス各地で若者のデモ隊が荒れている。
後の新大統領の調整力を注目したい。

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