鹿野道彦 今日の主張

 ◎安倍首相 辞任表明

安倍首相は、12日の記者会見で辞意を表明した。まさに突然のことである。なぜこの時期になのか、まったく分からない。
1ヶ月半前の参院選での自民党大敗時には、民意を度外視して「逃げてはならない」「政治空白は許されない」と主張し、続投を宣言したのである。引き続いて8月末に人心一新ということで内閣改造し、この9日にはシドニー市の会見で、テロ特措法の継続に「職を賭す」と決意を表明したのだ。
そして10日の臨時国会開会の日の総理大臣所信演説で「全力で国政に取り組むことを国民に誓う」と強調したばかりである。
その演説を受けて、各党の代表質問が始まる直前の辞任表明である。このタイミングで首相の座を降りると表明すること事態、前代未聞であり健康上の問題などいかなる理由があるとしても、考えられない信じられない最悪の職責放棄である。
焼け野原に総理大臣のポストを投げ出したようなものだ。
参院選の敗北時に自民党の議員は、一部の議員を除いて安倍首相の続投を支持したのではなかったのか。
このことに、自民党は政権政党として国民にどう応えるのか。
小選挙区制が導入されて最も危惧された「議員が選挙のことだけを優先してその時の人気度だけで首相を選択する」という危うさが、現実としてあらわれたのではないかと考える。
また民主党小沢代表との党首会談を断られたから辞める発言は、何をか言わんやである。
テロ特措法の延長に「職を賭す」というなら、首相としてとことん勝負をかけてみるべきではなかったのか。
全力を尽くすこともなく辞める理由を人のせいにすることは、最も武士道の精神に反することだ。
結局のところ安倍首相にとって、未だ総理大臣のイスに座るには荷が重過ぎたということではないだろうか。
総理大臣のポストとは、考えられないくらいの重責を負っているのだということ。
そして予測も出来ないくらいの重い職責を担っているのだということを国民皆んで、もう一度考えてみたらどうかと「神様」は警鐘乱打しているような気がしてならない。国民の幸せが懸かっているのだから。

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