鹿野道彦 今日の主張

 ◎福田内閣

25日自民党新総裁の福田康夫氏が、91代総理大臣に指名され直ちに組閣された。
ほとんどの閣僚が、安倍内閣の再任である。
いわば、総理の顔だけが変ったということだ。これでは福田内閣のカラーがわかりにくい。
新内閣にとって最も重要なことは、日本がどのような方向を目指すか国民に対してはっきりと示すことである。
特に、いわゆる構造改革路線を続けるのかどうかである。
福田首相の記者会見からも明確に読みとれない。
詰めて言えば、福田内閣がわが国の格差拡大をどう捉えるかということである。
構造改革路線が、格差拡大を生んだからである。
すなわち内閣府の調査の「毎日の生活に不安を感ずる」国民が69%という結果にどのように対処するかが、政治が取り組むべき喫緊の課題なのだ。
だから福田内閣が、小泉・竹中路線と決別するのかどうかを明らかにすべきであるということなのだ。
とりわけ格差を拡げて成長してきた小泉・竹中構造改革路線である。
国内に途上国と同じとは言わないが、低い賃金で労働者を雇い儲かるのは大企業という途上国と似たような労働環境をつくって成長してきた路線である。
努力するかしないかでなく、支配する人と支配される人の格差が拡大するという力関係で格差がつくられたのだ。
地域社会でも、これまた途上国のように地方と大都市の格差、いわゆる南北格差をつくってしまったのだ。
別の言い方をすれば健全な競争での格差ではなく、力のある者が更に恵まれるという力関係での格差だということだ。
故に、今この小泉・竹中流の改革を続けるのかどうかが問われているのである。
この路線が維持されれば、安定した社会は希めるはずはないのである。
未来への展望は拓けるはずはないのである。
今こそ人間の基本的な生き方を大切にし、連綿と続いてきた地域社会の有り様を大事にする日本の原点に戻す時を迎えているのだ。
改革の大転換が必要であることを政治のリーダーはしっかりと提示すべきであると考える。

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